by aroma-salon
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お客様から、 「アボカドオイルが白内障によいと聞いたんですが、本当ですか?」 とご質問いただきました。 ・・・ので、調べてみました。 たしかに、「アボカドオイルが白内障によい」という情報が出回っていますね。。。 ----- アボカドオイルに含まれる「エステル体ルティンが目によいから」、ということのようです。 その点については、一理あります。 ただし、「アボカドオイルに含まれるルティンの量」について言及している資料がみあたりません。 「オリーブオイルの3.5~4倍」という情報はありますが、肝心の「オリーブオイルに含まれるルティンの量」について明記されていません。 そこで別のアプローチから検討してみました。 ----- アボカドオイルの主要成分はオレイン酸で、全体の60~75%程度を占めます。 その他リノール酸が8~14%程度を占めます。 その他の成分は11~32%になるわけですが、リノール酸の含有率(8~14%)が明記されていてエステル体ルティンの含有率が明記されていないということはエステル酸ルティンの含有率の方がはるかに低いと推測されることから、その含有率は大きくても1~5%程度ではないかと推測されます。 ルティンの一日の摂取量は6~10mg程度が推奨されていますが、 「目の疾患の改善」という目的では、1日20mg程度の摂取が推奨されています。 アボカドオイルに含まれるエステル体ルティンの含有量は上述の通り大きくても5%程度と想定されることから、白内障改善のためには、毎日少なくとも100mgのアボカドオイルを摂取する必要があると考えられます。 たしかに、「エステル体ルティンを含んでいるので目によい」のは間違いがないですが、 この摂取量と効果について、どう考えるか、ではないでしょうか。 ----- ちなみに、エステル体ルティン含有率の高い食物・ホウレンソウは、 100g中に10.2mgのエステル体ルティンが含まれます。 毎日100mg以上のアボカドオイルを摂取するより、 毎日200gのホウレンソウを摂取する方が身体にいいような気が、私はします。 ※ルティンは熱を加えてもほとんど壊れないようです。 ----- 現代は、インターネットで誰もが情報発信できる時代なので、誤った情報も多数出回っています。 また、企業が売上追求のために誇大情報を発信することも少なくありません。 表面的な情報に流されず、信頼できる情報を選びたいものですね。 ----- 当店ではアボカドオイルはお取り扱いしていないのですが、勉強になりました。 ご質問くださったYさま、ありがとうございました。 by アトピー・敏感肌の方にお勧めしたい天然100%コスメを集めたお店・Natural Dolphin
by aroma-salon
| 2015-03-12 13:59
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